カテゴリ: 未知の扉をあける日


ティッシュの会制作部より

メンバーの森嶌、出井に、それぞれ一公演ずつ、「観に行くつもりじゃなかった公演」を観に行ってもらう・・・というのが今回の主旨となります。
5月某日、某人気劇団の公演で挟み込まれていた大量のチラシ束の中から、われわれ制作部の琴線に触れたチラシを幾つかピックアップし、観に行ってもらう公演の候補としました。
公演を選定するにあたり、下記のような条件を設定しました。

一、今までに観たことのない劇団であること。
二、チラシにクレジットされている公演関係者に直接の知り合いがいないこと。
三、様々な理由により、"もともとは観に行くつもりがなかった"公演であること。

今回は森嶌のリポートです。前回の出井のレポートはこちらです。

観た公演


劇団未来計画TOP 第28回公演「ALL RIGHT!」
会場   in→dependent theatre 2nd
鑑賞日時 6月18日 17:00
料金   2500円(当日券)

ユニット名について

今回の企画により初めて鑑賞させていただく旨となったのだが、こちらの団体のお名前を聞いたのも初めてだった。
しかしこの劇団は今回で28回目の公演、結成から20周年というもはや老舗の領域にも踏み込んだ活動歴である。
20年前といえば、私が演劇の世界へ足を踏み出した頃だ。
そこから紆余曲折ありつつ今も演劇というメディアになんとか関わっている身としては、それだけの期間団体として活動を続けていくことの困難さ、粘り強さに敬意をはらいたい。

ユニット名である、「劇団 未来計画TOP」は「演劇カンパニー未来計画TOP」から屋号を改められたらしい。
マイナーチェンジである。
自動車などでは、2~3年に一度、小さな手直しや販売面でのテコ入れを図るためにマイナーチェンジを行うのとのことであるがこちらは、「20年目」にしてのマイナーチェンジなので、いかにこれまでの活動が安定的だったのかをうかがい知ることができる。
ちなみに、大幅な世代交代などを行う場合はフルモデルチェンジというらしい。

今回のユニット名変更の主なところは、「演劇カンパニー」から「劇団」にした点である。
カンパニー・company(kʌ'mpəni)には、((単数・複数扱い)) 人の集まり,一団;(俳優・ダンサーなどの)一座,一行;(社会的・宗教的な)集団,一門 などの意味がある。
演劇集団や演劇一行から劇団へとよりシンプルに改めることによって、来るべき次の20年へ向け邁進して行こうという気概を感じることができる。

情報宣伝について

まず、この度の公演を拝見するきっかけになったのが、このチラシである。
われわれ制作部によると、5月某日に行われた人気劇団の公演に挟み込まれていた膨大な数のチラシの中でとくに目を引いた5~6種を差し置いて最終的にこのチラシが選ばれた。
私の主観的な感想を述べるが、最初の印象としては、「どことなく80’s的」だった。
タイトルのフォントや配置、写真の雰囲気からも『シティーハンター』や『キャッツ♥アイ』などの、北条司氏的世界観に直結しているという印象を持った。
現在、若い世代には「80’s」のファッションやカルチャーは数年前から流行っているようだし、とりわけ『キャッツ♥アイ』などは、NHKの人気コント番組『LIFE』でもパロディとしてさかんに取り上げられていたので、時代に求められている空気感なのかもしれない。
そして俳優陣の役柄に徹したポートレート写真を配置した上に堂々の全身写真。

情報によるとこの一番目立つ配置のお二人は、劇団代表の辻田 鯉絵さんと「演劇カンパニー未来計画TOP」初期から参加されている川東 陽登美さんのようだ。
このお二人が物語の主要な部分を担うと宣言されているようで、観る方としては安心感がある。
演劇を見慣れていないお客さんにとってもやさしい作りとなっているのではないか。

会場へ

この日、昼からは超人予備校の魔人ハンター・ミツルギさんとともに昭和町の田辺寄席へ、月亭 文都さん一門会の落語を鑑賞しに行った。
12時に一心寺の前で待ち合わせ自転車で昭和町へ向かう。

寄席に辿り着く前に昼食を昭和町駅付近の商店街にあったとんかつ店で取ったのだが、店主はオーダーを受けてから肉を叩き下味を付けカツを揚げる、みそ汁は出汁きいてるし小鉢一品付いてるし、
そのとんかつ店のカツ丼が感動的に美味しかった。
そして桃ヶ池公園に隣接する桃ヶ池公園市民活動センターで15時過ぎまで落語を堪能した。
この、『新・じっくりたっぷりの会 月亭 文都一門会』だけでもひとつのトピックとして語れるぐらい盛り沢山な催しだったが文字数の関係上、今回は割愛させていただく。
そして終演後日本橋へ向かう。
休日の天王寺周辺は買い物客などでごった返し、走りにくかった。

開演のおよそ15分前に会場へ到着、当日券2,500円を支払うとチケット・整理券・チラシの束が入ったビニール袋をいただく。
このビニール袋に入ったチラシの束は、当日券のみのサービスのようだがたいへん良いと思った。
私はなるべく手ぶらで演劇公演に行きたいのだが、この大量のチラシの束に困らされたことは一度や二度ではない。
当日券は開演の5分前入場ということで、しばしロビーで待った。
受付スタッフのスマートな対応に案内。
さすが長年やっているカンパニーはちがうなあと密かに思った。

あらすじ

大阪で探偵事務所を営む任瀬貞也(まかせ・ていや)と姉の任瀬貞子(まかせ・ていこ)。
二人の元には様々な依頼が舞い込んでくる。
しかし貞也はただの探偵ではない。睡眠不足・疲労時にとくに鋭くなる「人の心の声を聞くことができる」という、特殊能力を持っている。
そのため、もともと警察官だった貞也は人の思いや裏側を知ることになり、その思いに答えられないもどかしさや、組織のあり方、融通のきかなさに失望し、退官して私立探偵となった。

そこに夫の素行調査を依頼に来る花柳真紀。
夫の花柳将人は会社でトップの営業マンで、子どもを授かった真紀にも優しくチョー・イケメンの非の打ち所のない優秀な夫である。
そんな将人が大阪に出張に出かけるのだが、同行する美良麗子との関係に不安を抱く。将人の部下であり、真紀の元同僚である麗子は社内でも名うての美女で、獰猛な肉食レディともっぱらの噂。

貞也と貞子は行きつけのカフェで依頼人とファーストコンタクトを取る。
そして契約につながる内容なら事務所に案内するという仕事の進め方をしている。
そのカフェでは任瀬姉弟の甥である桶井唯史が、何食わぬ顔をして依頼人の相談を盗み聞きして、社会勉強?させるという身内サービスなどもしている。

カフェの店主の炭田優子は学生時代からの夢であるカフェ経営を実現すべく努力を重ね、その夢を叶えたのだがアラサーで独身というやや寂しい状況に陥ってしまった。
寂しさを紛らわすため猫のジョージをペットにして店で自由にさせている。
ジョージのおかげで猫好きの客が訪れるため店の経営状態は悪くない。
この猫、ジョージはオス猫で優子にたいし飼い主以上の想いを持っていて、密かに優子に想いを寄せている貞也へ常に威嚇的な態度を取っている。
貞也の特殊能力は動物相手でも有効なようで、ジョージとも会話をしているがもちろん優子にはわからない。

大阪へ出張した将人と麗子。
麗子はあわよくば将人と深い関係になろうと目論んでいるが、将人はまったく与しない。業務が終わったあと、飲食など共にすごして二人の距離を縮めようと麗子は試みるが、将人は夜間に行われるセミナーに参加するからと麗子と別行動を取ろうとする。
仕方なく一緒にセミナーに参加する麗子。

一方、任瀬姉弟・真紀・ジョージ・唯史、一行は真紀の調査依頼のため変装してセミナー会場に乗り込む。
そこで、貞也は花柳将人もじつは能力者であったという驚愕の事実を知ることとなり・・・

感想

  • セミナーの主催者、豪金太郎がピコ太郎氏をモチーフにしているのだろうという怪しさ、インチキ臭さ。

  • しかしその「セミナー」で語られる内容は妙にリアルで、まさにキラキラ系のひとたちが言いそう支持してそうな内容で正直聞き入ってしまった。
    ひょっとしたら作家さんは本当にこの手のセミナーに参加したことがあるのではないか。

  • ラストに紙吹雪が振るのだが、もっっすごい量で、切り抜かれたひらがな・漢字・アルファベット・数字、ひょっとしたらハングルやアラビア語くらいも混じってたかもしれないが、とにかく凄い量だった。皆さんの、その労力と気合に感動してしまった。

  • 当初チラシを拝見したときは任瀬貞也役の辻田 鯉江さんを、男性と思っていたのでじつは女性と知り驚いた。
    完全にだまされていた。
    そして全てのキャストが女性と知りさらにだまされた。このカンパニー自体、女性のみで構成されていると知り再度驚いた。

  • 全体の印象としては、宝塚や、今はなきOSKのような歌劇団がフォーマットとしてあると感じた。セリフにジェスチャーが様式的に入る。
    それがシステマティックに、法則性があるように見えたので様式美としておもしろかった。

  • ストーリーとしては、ひょっとしたら描かなくても良い人たちもいたかも知らないが、キャラクターとしての魅力が豊富でいなくてもいいとは全く思わなかった。

  • 現実の二段上くらいを描いていると思った。劇場に来てまで現実的なことを見たくないと思う人がいる以上、当然必要なことであり、手法であると思った。

  • 全員が「やれている人」で私たち、私からとても遠いところにいる人達だと思った。

  • 発声・滑舌が素晴らしく、途中でその動きも然ることながらアニメーションを鑑賞している感覚にわずかな時間だったが本気でおちいった。


※ 本文中に「今はなきOSKのような」という表現がありますが、2004年の近鉄あやめ池遊園地閉園頃に解散したと思い込んでいました。数カ月後には有志により再結成されており、現在も活動を続けておられます。
http://www.osk-revue.com/





ティッシュの会制作部より

メンバーの森嶌、出井に、それぞれ一公演ずつ、「観に行くつもりじゃなかった公演」を観に行ってもらう、というのが今回の主旨となります。

5月某日、某人気劇団の公演で挟み込まれていた大量のチラシ束の中から、われわれ制作部の琴線に触れたチラシを幾つかピックアップし、観に行ってもらう公演の候補としました。

公演を選定するにあたり、下記のような条件を設定しました。

一、今までに観たことのない劇団であること。
二、チラシにクレジットされている公演関係者に直接の知り合いがいないこと。
三、様々な理由により、"もともとは観に行くつもりがなかった"公演であること。

今回は出井のリポートです。

観た公演


青空ピクニック #1『ぼくのすきな、きみの声』
会場 Cafe Slow Osaka(十三)
鑑賞日時 5月27日 18:00
支払った料金 1800円(当日券)

※チラシの写真は掲載の許可を頂いています。

ユニット名について

というわけで、「青空ピクニック」さんの公演を観てきました。チラシには、青空の下でピクニックをしている写真がうつっていたので、青空の下でピクニックをするお芝居なのかなあ、ということを予想していました。

以前、いしわたり淳治さんが「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日)の作詞がテーマの回に出ていたとき、秋元康さんの作詞テクについて言及していて、SKE48の『12月のカンガルー』という曲のように「12月」と「カンガルー」という本来関係ないものを組み合わせるテクニックを、「ごくせん方式」と呼んでいました。極道と先生は相反する言葉、その2つをつなぐドラマに興味がわくと。名詞と名詞が「涙+流れ星」のように近すぎるとしょうもない、興味がわかない、ということも言っていました。ゲストの千原ジュニアさんは「振り幅しりとり」をするそうで、「フリチン裁判長」などの例を挙げていました。裁判長的な権威ある人物がフリチンなわけがない。遠い言葉の組み合わせであるということです。
その考え方でいくと「青空」と「ピクニック」は、とても近い。ピクニックは青空の下でやるに決まっています。関連性が高い言葉、近い言葉どうしが組み合わされたユニット名だということがいえると思います。これが秋元康だったら、曇天ピクニックみたいな名前をつけるでしょう。
私は正直もうそういう遠い言葉どうしの意表をついたようなネーミングに飽きているところがあります。遠けりゃいいってものでもないと思います。奇をてらっていると思われる可能性もあります。
その点、「青空ピクニック」という名前には、まっすぐで、素直なユニットというイメージをもつことができます。

会場へ

会場は十三にあるCafe Slow Osakaというカフェです。駅側から、十三フレンドリー商店街を進んでいくと、会場周辺に、青いTシャツの人が二人立っていました。Tシャツには「青空ピクニック」と書かれていて、なるほど、スタッフの人か、とわかりました。
店に入るとすぐ受付があり、「ご予約のお名前は?」と尋ねられました。私は予約をしていなかったので、当日券をお願いし、料金を払いました。すると、予約票のような小さい紙を出され、ここに名前を書くようにと言われました。「名前を書かないと観れないんですか?」と訊いてみました。すると、受付の方は「そういうわけじゃないんですけど、名字だけでも」と言いました。ふーん、そうか、と思ってフルネームを書き、入場しました。
カフェの奥にもうひとつ部屋があり、そこで公演がおこなわれるようです。真っ青なパンチシートが中央に敷かれ、白い布がかけられた椅子のようなものが並んでいます。ここに出演者が座るのだなとわかりました。

前説

客席に座ると、まもなく前説らしきものが始まりました。このユニットの主宰と思われる女性と、スタッフの姿(青いTシャツ)の男性が入場し、朗読形式でおこなわれました。
スタッフ役の男性が告げる「携帯電話の電源を切りましょう」などの注意事項を、観客役の女性が聞くという形です。
女性は観劇初心者といった感じのふるまいで、舞台などを観るのがはじめてなお客さんが感情移入できそうなつくりになっています。
なぜか最後らへんで、スタッフ役の男性が、お客さん役の女性の頭をぽんぽんとします。女性は頭をぽんぽんされて喜んでいます。
私はちょっと、なんじゃそら、と思いました。うひょっ、とも思いました。ニヤリともしました。はずかしいものに対してキュンときているのか、キュンときているから はずかしく感じているのか、どっちかわからない、そんな感じです。

開演

出演者は7名(前説に出ていた主宰の女性含む)。全員が白い服を着て、それぞれ異なる色のスカーフみたいなものを首に巻いています。そして、スカーフと同じ色の本(リーディングの台本と思われる)を手にしています。その姿を見て、私は、「これ、何かに似てるなあ・・・」と思いました。すぐには思い出せなかったのですが、40分ぐらいしてから、あ、ビストロSMAPか、と思い出すことができました。

チラシには書いていなかったので、わからなかったのですが、これはリーディング形式の公演でした。7つの短編から構成されています。

戯曲のリーディングではなく、「おはなし」のリーディングのような感じ、です。せりふ以外の「地の文」がたっぷりあって、状況も感情もことばによって説明されていきます。地の文は各おはなしの主人公らしき人が担当し、他のセリフは分担されています。

ひとつひとつのおはなしはとてもコンパクトにまとめられています。

たとえば、こんな感じ。

3.「粉雪のダンス」
スキーかスノボ(どっちか忘れた)が好きな夫婦。夫が病気で若くして亡くなる。妻悲しむ。夫からの手紙見つかる。妻悲しむ。生きていけないと思う。幼い娘出てくる。この子のために、みたいな感じでちょっと前向きになる。雪降る。雪=夫ととらえる表現。

4.「はじめての手紙」
郵便屋の仕事をしている猫。毎日手紙を回収したり配達したりしているが、自分への手紙は届かない。ある日、ある動物がこまっていたところを、ちょっとたすける。お礼にその動物から手紙くる。はじめての手紙。喜んで返事を書く。

この2つに限らず、あらすじを簡単に説明できる、よくまとまった話が多かったように感じます。
私は、すじしかないのに、すじがつまらないな、と感じてしまいました。

しかし、これは、あえてそうしているのかもしれません。
出ている役者さんたちはみんな、「上手」で、声が全員素敵です。
タイトルにもあるように、その声を楽しむ、そういう公演なのだと思います。

だからあえておはなしは、個性や変態性みたいなものを排除して、声が魅力的に、はえるように、そのことに特化してつくられているのかもしれません。

「変態性」は、安田雅弘氏のワークショップを受けたときに、作品に込めろと言われたもので、心に残っている言葉です。
面白い作品には、作家(脚本家、演出家、俳優…)の変態性が見えるはず。

私は、2.「明日のサカナ」に、好感をもちました。転入先の学校で周りとなじめない自分をイワシに重ね、いつも水槽をみつめる女子高生と水族館で働く男のラブストーリー。悩みとかいろいろあるけど思いはつうじあって、初デートは水族館へ。

ストレートすぎるほどストレートで、キザっぽくもあり、自分が好きだった90~2000年代の『りぼん』が思い出されました。そんな世界なのに、実際に目の前にいるのは、たぶん肌荒れとかもある、生身の人間。そこにおかしみを感じるとともに、自分の人生にもこういう展開あるかもな、と一瞬思わせてくれる。あったらあったでなんじゃそりゃ、と思うし、っていうかまあそんなことは起きないが、こんなふうにキザにふるまってもいいし、男は小栗旬じゃなくてもイケメン然としてていいんだな、っていうふうに思うことができました。私は「イケメン風」にたまにぐっときます。愛着を持ってなんかいいよなと自分が思う対象はいつもどこか気持ち悪い。けどわかるし、なんかいいよな的な。これは「変態性」かもしれません。以上


追記
『りぼん』のことを簡単に書いてしまったけど、いろんな作家、いろんな作品があって多様な漫画雑誌だった。たまに恋愛をあつかわない作品もあった。それも含めて「少女漫画」雑誌でした。



行ってきました。異業種交流会。
いや、いろいろですね業種は。不問。
初心者向けの会で。
保険屋とコンサルがめっちゃ来てました。

行く前は、私なんかビジネスパーソンじゃないし有益な情報を提供できるわけじゃないから、
そういう交流会来るような意識高そうなビジネスパーソンに相手されへんかなと思ってたんですけど、生命保険の人がめっちゃ多くて。
人生のいろいろをいっしょに考えていきましょうみたいな。
保険商品をすすめようとしてくるんですよね。最終的はたぶん。

参加者は最初20人ぐらいですかね。
女の人は数人。

2500円です。

いや、ないです。ペットボトルのお茶は置いてあったけど。会議室みたいなとこで。

もっとラグジュアリーな、ランチ会みたいな交流会もあるみたいですけど。

2500円要るんですけど、次回無料の券1枚もらえます。
だからあと1回行ってみようかなと思ってるんですけど。

最初、会の主催者みたいな人から説明あるんですよ。
マルチとかの勧誘禁止。ほかの交流会に誘うの禁止、とか。面識ないのにいきなりFacebook送んなとか。

出入り禁止になった人、延べ500人ぐらいいるらしいです。
ほらここに書いてあるんですけど。高額自己啓発セミナーとか、ネットワークビジネスとか。
マナーを守って楽しみましょうみたいな。

こういう交流会に参加するのをライフワークにしてる人とかいるんですよね。
もう何回も来てますっていう常連の人が。主催の人もそうらしいけど。

名刺交換する前に自己紹介するんですけど、

あ、その前にこの今日の参加者一覧みたいなの配られて。名前と職業載ってるんですけど。
「業務内容:引き寄せヒーラー」って人も来てました。
女性。

男の人はみんな会社員とか自営業とか仕事の名刺持ってきてますね。
これも仕事です、って言ってる人いました。
私はなんか職場のやつ使うのあれやなと思ったんで名刺をコレ用に作ったんですよ。名前と連絡先だけの。

で、交換したやつこれです。

そうですね。最初めっちゃ帰りたかったですね。

結構がんばって交換しましたよ。
どんな人やったか忘れるんで、名刺の裏にメモとって。

今の会社に入った理由が、業種とかじゃなくて「ボスに惚れ込んだから」って言ってる男の人いました。
たぶん私と年齢同じくらいか、ちょっと若いかもしれないです。
すごいなあ、そんな人もいるんやなあと思って。

終わってから3人ぐらいからメール来てました。保険屋さんから。
会って話しましょうみたいな。返事してないですけど。

誰が誰か顔思い出せないです。

一通目のメールで、会うとも言ってないのに、もう候補日とか挙げて送ってくるんですよね。
営業の人はすごいですね。

だいたい一人としゃべれるのが5分とか、そのぐらいなんですよ。
だからしゃべる内容がだいたい、どんな仕事してます、みたいな、軽い自己紹介。

でも短い時間で無理やり意見かわそうとするじゃないですか。
お互いがたぶん本質的に相手のやってることとか、まったく理解してないのに
「こういうことでしょ?」とか「これが大変でしょ?」みたいな薄い会話をお互いしてるんですよね。

何人かに「演劇やってます」って言ってみたんですよ。
そしたらそれを拾って、
「僕の仕事はこれこれこうなんですよ。でもそれって演劇も同じじゃないですか?」みたいに言ってくるんですよね。
同じちゃうやん、絶対演劇のことわかってへんやん、みたいな。

まあわかってなくてもいいんですけど。

薄くなりますよね。

実質何も言ってないのに熱い話した、みたいな感じにはなりますね。


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今回ネイルサロンに行くことになった。
私を含め大多数の男は散髪以外の「ボディケア」を経験したことがないのではないか。
と書きながら、私は過去に「日やけサロン」に行ったことがあったのを思い出した。

京都造形芸術大学、春秋座で行われたファッションショーにモデルとして参加した時だった。
そのとき出展したブランドは当時としてはめずらしく主力で男性用下着の展開もしており、下着姿にもなるということだった。
さすがに人前で裸同然になるならしめておかないと、とピラティスやったりマシーンを使ってトレーニングし、「日サロ」で身体をやいた。
10年程前の話で今にしてみると、若かったなあと思う。


13:00から予約を入れていたが、前の予定が思ったよりも早く終わり30分前に着いてしまった。
角地のビルの8階にある「FAST NAIL」にエレベーターで上る。

8階に着くとすぐに入り口があり、ガラス越しに清潔そうな明るい店内が見えた。
しかし、男性客を受け入れてくれたとはいえ、そこはやはり女性のサンクチュアリ感が濃厚に漂っており、とっさに扉を開けることができず、そのまま素通りして入り口横にある非常階段で下に降りてしまった。
下の階との踊り場で意を決して引き返し扉を開けた。
ちょうどカウンターにお店の人がいた、が接客中だったので待ち店内を眺めた。
店内にはすでに施術を受けているお客さんが数人いらっしゃるようだ。
受付と施術室?ようするにネイルのサービスを受けられるスペースとは、開け放しの通用口以外パーティション状の壁になっていて中の様子は見えないが気配でわかった。
すると奥から他の店員さん(ネイリストと思う)が来たので、「あの、予約してました。早く着いてしまったんですが」と言うと、「かけてお待ち下さい」と言ってくれた。

待合というか、カウンター前にはPCが対面で10台程並んでおり、その中の1台の前に座ると「会員登録をお願いします」とのことだった。
それは施術を受けられる条件のようだ。
入力しようとするが10インチくらいのモニターでキーボードが通常の半分くらいの大きさだったので慣れておらず扱いにくかった。

登録が終わると案内してくれ「お手洗いは大丈夫ですか?」と言われたので、「何分くらいかかりますか?」と聞くと「15分くらいですよ」ということだったので「じゃあ大丈夫です」と言ってから、自分で(・・・なにが大丈夫なんかなあ・・)一瞬思った。
カウンター式の席の前に行くと1人あたり50cm程のスペースに、腕を乗せる台がありその前にネイリストが向かい合って座る。
ネイリストの前には様々な道具があり、ハサミとかヤスリっぽいものは見て分かるが、使用用途が不明な道具もいくつかある。
私は子どもの頃から「用途不明の道具」に強く惹かれる。
ネイリストの方が自己紹介をしてくれた。
そして「最後にオイルで仕上げますが大丈夫ですか?」と聞かれた。
(オイルで仕上げるということはピカッと光るということだよなあ)と思い、「どのくらいピカッとしますか?」と聞き返すと、「塗るわけではないのでそんなに不自然ではないですよ」ということだった。
じゃあ、せっかくなので、とオイル仕上げしてもらうことにした。

その会話をしている間にも作業は進んでおり、まず爪のあま皮を削っている。
角度の付いていないバターナイフみたいなやつでカリカリと爪の根本を掻いている。
用途不明な道具の用途がひとつ分かった。
「どちらでここのことを知りました?」と聞かれたので、「HPを見ました」と言った。
何か、話が詰まりそうな気がしたので「こないだ近所の百貨店のネイルサロンに行ったら女性専用と断られました」と別に聞かれてもしないことを喋った。
そして喋りながらやたら暑いなと感じ、自分のデコから汗が流れてゆくのをみとめた。
そうだ、私は緊張していたのだ。
その百貨店のネイルサロンは今までの人生で「ネイルケア」に接近したことがなかった私が、今回の企画でネイルサロンに行くと決まりどこに言ってよいか分からず困っているところ、デイが、「上本町にありましたよ。“自分で爪切るのってめんどくさくないですか!?”って書いてありましたよ。」と教えてくれたので行ってみた。
しかし駄目だった。

そんなことを思っているとネイリストが、「普段から爪のお手入れに興味がお有りですか?」と言った。
「実は自分は興味がなかったが、行ってくるよう言われたblogのために」と答えると、「へぇー、仲間でblogとかやってるんですか」「それでいろんなネタ、探してるんですねえ」
(ああ、おれはブロガーと思われているんかなあ。そんなに一所懸命やってないのになあ)だが、説明できなかった。
間違ってもなかったし。
爪にかけられているヤスリは絶妙な弾力があり指先のカーブに沿って弧をえがく。ヤスリはヤスリと見てすぐ分かるが、今度はヤスリが何で出来ているのか素材が気になった。
突然ネイリストの方が交代した。
何か急な用があったのか?
別のネイリストが来て、ささっと引き継ぎをして作業を進めていく。
気付いたことだが前のネイリストも指がキレイだった。
そしてどちらのネイリストもそうだが、とにかく作業がテキパキしている。
職人的な仕事なんだなと思いながら作業を見ていたら、さっきと同じ質問をされたので同じことを答えた。
化粧で使うハケみたいなやつで指先の粉を払いオイルを塗ってくれると、すると爪がピカッというかキラッと言って良いほどの輝きを見せ、これには驚いた。
あま皮周辺の皮は固くクリームでは染みにくいらしい。

普段、指先を人に見られる仕事をしているわけではなく、なんだったら手袋をして作業をしているので人に見せることはない。
しかし、営業職の人が名刺を渡すときこれくらい爪が光ってたら印象にのこるだろうし、ショップの店員さんでもインパクトある有効打だろう。攻撃なんかじゃないが。
「まあ隠れたオシャレってことで」と思うことにし、だいたいカットハウスに行ったくらいのお値段、税込価格3,229円支払った。

その夜、友人たちとの飲み会があった。
仮に散髪して行っても男同士なのでいちいちふれないだろうし、ましてや爪なので気にもしていなかっただろう。
しかしこちらは初のお手入れをやってきたばかりだったので、友人たちの爪を観察していた。
誰ひとりとしてその日の私よりピカッと光った爪を持っているものはいなかった。
なので、なんとなく優越感を持ってしまったのもおかしな話だが事実だった。
今まで人の、さらに同性の爪なんぞに関心を持ったことがなかったが、自分がケアすることにより関心を持つこととなった。
これが「当事者意識」ってやつか。
などと思い、物事に具体的にかかわると意識せずとも当事者意識を持ってしまうものだと、思い直した。



(エレベーターホールに貼ってあったポスター。たぶん地元の中学校の美術部員が手掛けたのだろう、ごもっともなキャッチコピー。)


そういえばネイルサロンを出てすぐ、体験した事を記録しておきたかったので近くのカフェに寄ってコーヒーを注文した。
299円という低価格でサイフォン式のコーヒーを飲ませてくれるのだが、とにかく店員さんの態度がすこぶる悪かった。
というか、殺気立っているというレベルだった。
確かに忙しそうな時間帯であったが、その値段でサイフォンで落としたコーヒ-が飲めるということは経費のどこを削っているのかおよそ見当はつく。
労働に対しては不満しかないのだろう。
これはこれで、興味を持つべき事柄として気に留めておこうと思った。


FASTNAIL(ファストネイル)大阪梅田店
http://fastnail.jp/nailsalon/umeda.html


制作部より

ほそぼそと演劇活動をしているティッシュの会ですが、先日の制作部会において、俳優部のメンバーによるブログの更新が少ないことが課題としてあげられました。

この度、ティッシュの会を応援してくださっているみなさま、そしてブログ読者のみなさまに、少しでも楽しんでいただけるよう、あたらしいコンテンツを立ち上げる運びとなりました。

「未知の扉をあける日」と題し、俳優部メンバーに、「今までにあまり行ったことのないところ」へ出かけ、体験してくるよう指令を出し、その内容を取材・リポートしてもらおうという試みです。

見飽きたというレベルを超えた、よくある企画ではありますが、なかば強引に進めていきたいと思います。不定期の更新ではありますが、どうぞお楽しみください。

まとめて読む

もくじ

  1. 観に行くつもりじゃなかった公演を観に行く(その2)
  2. 観に行くつもりじゃなかった公演を観に行く(その1)
  3. 異業種交流会
  4. ネイルサロン

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