朝晩に関して言うと、すこし寒いという感じで、もうすっかり衣更えという人もいます。こうなるとあの暑かった夏もすっかり忘れてこれからやって来る冬に向けて気持ちが行きます。何回も何回もこうやって季節を体験するごとに、あの出来事は何時の出来事だったのかすっかり忘れて、あれからもうそんなに経ったのかとよく驚いてしまいます。そうやって色々な人の想いが重なっているのが、連続する空間で時の流れという事になるのだと思います。想いはいつも新鮮で、その頃と少しも変わっていないのに顔の皺だけは増えていたりだとか、足腰だけは弱くなって、あの頃とは歩き方が変わっていたりだとか、他人から見れば明らかに時間の経過を感じてしまいます。本当に美しい人生とは何なのか。時間を体験するという事は何なのか、謎です。ひとつの物が100面体だとか200面体だとか、もっと多いものだとして、どの角度から見ても美しい物というのは、無いのかも判りません。完全形の美しさというのがあれば、そこに人間は美しさを感じないのかも判らないし、どんな美しい人も老いて最期は人のお世話にならないといけないし、どんな英雄も最期は弱いものだろうし、こうあって欲しいと言う人間の想いが絶世の美女も英雄も創りあげているのではと実はみんな凡人なのではないだろうかと考えてしまいます。
2018.10.25 久米