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今年の夏もみんな暑い暑いと言ってたけれど、その夏も終わりでもうすぐ秋がやって来ます。次は、みんな、冬は寒い寒いと言うのです。「麦藁帽子は冬に買え」と言うけれど、人間はいつもその時その時に必死で、中中、次の準備というのが出来ません。好景気が来れば、永遠に続く好景気というのはないのだからやがて次は不景気がやって来ます。世の流れに波があれば個々の人生にも波があり、その土地にも世間から注目されたり忘れ去られたり、波があるでしょう。まあ、その波を乗り越えて行くのは昔から善く言われるように「歴史に学ぶ」と言う事なのだと思いますが、それが自分自身の環境に当て嵌る場合もあれば、そうでない場合もあります。結局の所、人間が100人いたら100通りの生き方があり、100通りのまあ正解と言うものがあるのだと思います。先祖からの大きな徳に守られている人もあればその人自身が大きな徳を持っている場合もあり、又、小さな徳を少しずつ積み重ねてきた人もあると思います。社会的には恵まれなくても、あの人が喜んで呉れたからそれで一生報われたと言う人生もあるわけで、その意味では人の現世は、魂が肉体を羽織って生きているという気もします。魂の旅として考えれば生きている時間はとても短くて魂が魂としての時間の方が遥かに長いのです。それを基準に考えると本当に大切なものというものの姿が見えてくるような気がします。
2017.8.25 久米