暖冬かと思えば突然寒くなったり、自然はいつも人智を越えています。人の能力はいくら優れていても自然の力には適わないだろうし、寧ろ、その力と共存して生きて来た歴史と言えるだろうと思います。私たちの学生時代”頭が良い”だとか言っていたけれど、それは走るのが速いとか、跳躍力があるとかと同じ事で、それだけではあまり役に立たなくて、それを活かしてどうするかという事の方が重要でそれを活かせなかった人はただの成績優秀者で終りで、それはそれで良いことなのだけれど、やはり人間は社会の役に立ってなんぼな訳で、学校の学習だけではその人の本当の能力は開花しないみたいなのです。それは私が社会を眺めていて思う事なんですが、本当の能力は総合力で、人とのコミュニケーション能力や思いやりや忍耐力、すべての力を総合して、色々な研究や事業も開花するのだと思うのです。あるカレンダーに、徳とは、知と信念とそれを支える忍耐力であると書いてありました。まさしく、言い当てていると思いました。そんな訳で日々徳を身に付けたいと思いながら仕事をするのだけれど、いざやり始めるとすべて忘れて、ただ必死に動くだけです。でも人が動くと書いて働くだから、それで良いのかもとちょっと思ったりするのです。
2016.1.25 久米