2015年04月

ぼくが初めて自分で乗った飛行機のチケットは磁気が付いていて、入れ物も航空会社のマークやスポンサー広告が入りちょっとなんか、小切手か手形みたいな仰々しさ有り難さがあったと思う。

それが今やこのレシートのピラ紙一枚に。
もちろん国内線のLCCだからってのはあるやろけど、手軽になって長距離バスくらいの気安さがあるなあと。

空港のセキュリティについて思うのは、例えば長距離バスってほぼ完全スルーやん。
そら、空飛んでるからジャックされたらシャレならんのかも知れんけど密室という意味では同じ(バス等も)なんで、庶民の安全守るって建て前でやってるけど、あの空港の身体・持ち物検査にどれくらい意味があんねやろ?と思いますわ。

だったら首相官邸で見つかったあの手の
ラジコンも気安く飛ばすなよって思うし、あんなんが飛び回ってる未来像は、ダークフューチャーのジャンルに位置付けられるやん。
NEC_0039

ぼく公共施設のメンテナンスの仕事やってるでしょ。
前に、2年くらい前まで赴任していた職場の近くに自治体が管理してる空き地があったんですよ。
普段ぼくが管理している建物からは離れていて、いわゆる飛び地状の空き地なんですね。

そこ、金網の柵で囲まれていて普段誰も入れないんですけど、行事ごとがあるときに駐輪場になるから、時々雑草の処理をするんですよ。
野球のグランド程の広さもないけど、お風呂やさんの男湯・女湯合わせたくらいの広さはあって3週間もほっといたら雑草がボウボウに生えてくるんです。

だから噴霧器で除草剤を撒いて雑草を枯らして自転車を止めやすくする仕事をするんですよ。
たいていくるぶしから脛、たまには膝くらいまで草が伸びているときもあるんです。
長靴を履いて除草剤を撒いていくと、草むらに隠れていた小蠅や蚊、なんだかわからない羽虫がビックリして飛び立って、でも蚊なんかは飛び立ったついでに餌があってこれ幸いとばかりに噛みついてくるんです。
痒いんですよ、 耳たぶや眉間だのエラの辺りなんかのいやらしいとこ食いついてくるわけですわ。
殺虫剤持ってくればよかった蚊取り線香でもよかったっていっつも思うんですけど、なるべく身軽でいきたいから、持ってきたことがないですよ。
来るまでは蚊の猛攻のことを忘れているから大丈夫って思って持ってこなくて、それで持ってくれば
よかったって。

取りに戻ってもいいんですけど面倒臭さが勝って、しかも小一時間くらいで済ませられるつもりだから余計です。
噴霧器の中の残りの溶液の量を気にしながら、時々
顔のまわりに飛んでくる蟲どもを払いながら萎えそうになりながら薬剤を撒き続けていると、ふいにデカい虫が現れるんですよ。

蜻蛉が、羽虫たちの狂宴をキャッチしてやってくるわけですよ。
ガンガンぼくの足元でその優れた飛行力を駆使して蚊や羽虫を狩っていきます。
そのとき、ぼくの頭の中ではワーグナーが掛かっているんです。 まさに蜻蛉が編隊を組んで到着すれば、 手ごわく狡猾なゲリラ兵を一掃する航空部隊の登場に、戦況が一変するあのジャンルの映画の登場人物にその時ぼくはなっているんです。

そうしてわずか数分で草むらは静かになってゆき、ぼくのその日の作業もあと少しで終わりかなって携帯電話の画面を覗いてみたりしますよ。

↑このページのトップヘ